シェルスクリプト

UNIXではシェルスクリプトと呼ぶバッチ処理方法がある. UNIXで本来直接実行可能なファイルは, ELF形式やa.out形式と呼ばれるバイナリ形式だが, 実行権限があるにもかかわらずそのような形式でないものもある. この場合,ファイルの先頭が「#!」で始まっているかどうかを調べ, もしそうならば,その後に続く文字列をコマンドと見なして, さらにそのファイルを引数に加えて実行を試みる.

例えば,

   #!/bin/sh

   ls -aF
という内容のファイルを,ls.sh という名前で保存し,
   % chmod +x ls.sh
として実行権限を与えると ls.sh を実行することができる.

また例えば,server.cclient.c というプログラムからコンパイルして実行ファイルを作りたければ,

   #!/bin/sh

   for i in server client
   do
      gcc -Wall -g $i.c -o $i
   done
というスクリプト(ファイル名を compile とする)を用意しておくことが考えられ る.

シェルスクリプトはパイプや sedawk などのプログラムを組み合 わせてこそ,その真価を発揮する.ここではこれ以上詳しく解説しないの で,各自学習しておくこと.

NAKAZAWA Koji
2014-09-30