[logic-ml] セミナー案内

KASHIMA Ryo kashima at is.titech.ac.jp
Sat Jun 13 12:23:40 JST 2015


数理論理学セミナーのお知らせ

【本セミナーは定期的に東工大で開催しているものです。
初めて参加される方は前日までにご連絡ください。】

日時:6月19日(金) 16:30 
場所:東京工業大学 大岡山西8号館 W棟10階 W1008
話者:田中一之(東北大)
題目:決定問題とオートマトン
概要:
1920年代にヒルベルト学派が数理論理学の中心テーマとして掲げた「決定問題」は,狭義には1階論理における真偽を判定する手続きを求める問題である.これはゲーデルやチューリングによってすぐに否定的に解かれたが,その後も様々な角度から類似の問題が提起され,肯定的にも否定的にも豊富な結果と解決手法が生れた.肯定的な手法としてはオートマトンの利用がしばしば有効であることが知られているが,その方法はもちろん万能ではなく,決定可能と不可能の分水嶺となる興味深い現象も数多く見られる.本講演では,周辺の話題に広く触れ,予備知識を仮定せずに決定問題の数理へと誘いたい。
参考文献:D.クライアン他著 田中訳『ロジックの世界』講談社ブルーバックス 2015年3月.田中一之『ゲーデル、チューリング、超パズル』東京大学出版会 UP 2015年5月号.田中一之『「イミテーション・ゲーム」と数学映画の楽しみ方』数学セミナー2015年7月号.

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鹿島 亮
東京工業大学大学院情報理工学研究科
数理・計算科学専攻
kashima at is.titech.ac.jp




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