プログラミング入門(2015年度夏学期)?
講義の目的は,各受講生が当該科目についての理解を深めることにあり ます.また,講義において演習課題を設定する目的のひとつは,各受講 生が課題に取り組むことを通じて,自身の理解度をチェックし,理解を 深めることにあります. 講義の担当教員が単位を出すにあたっては,当該学生が科目内容の理解 が十分にできているかを試験・レポートによって測ることによって決め ますので,公正な理解度の測定を妨げるようないかなる行為も不正行為 となりうることに留意してください.例えば,カンニングやまる写しレ ポートが不正行為であるのは,その行為によって作られた試験答案やレ ポートが本人の理解度をまるで反映していないためです. 課題に取り組むにあたって,自分の力だけで解決が困難である場合もあ ると思います.その場合,図書館・インターネットで調べる,先生・TA に質問をする,よくわかる友人に助言を求めたりといったことで突破を 図ると思います.そのこと自体には問題はありません.不正となるのは, そこで得た知識を,自分で理解することなく自分で理解した結果である ように見せかけることです. また,助言をする側にたてる学生(すばらしい!)についていうと,課題 で求められていることを,そのまま提出できるような形で教えてしまう と,助言を求めてきた当人が理解を深める機会を奪いますし,評価を歪 めることにつながり,(故意でない場合も多いと思いますが,)不正行為 にあたる可能性すらありますので,注意してください.友達が困ってい るのを助けるのはよいことですが,それが友達の講義内容の理解を深め ることにつながるか,一瞬でいいので立ち止まって考えてください. 本来,人が何かを「理解したかどうか」というのは,非常に微妙で判断 しづらい側面があります.ですので,我々ができるだけ正しい判断を下 せるように協力のほどよろしくお願いします. 教員は,単位を出すためでなく,学生の理解を深めるために存在してい ます.自分の理解が深まらない,と感じたら,いつでも申し出てくださ い. 五十嵐 淳 追記: 最後の教員の存在理由は正確には「理解のための一定の努力をし ている学生の理解を深めるため」でした.お詫びして訂正いたします.