サンプルプログラムserver.cの概要

サンプルプログラムserver.cの概要を説明する．

まず，main関数のパラメータによって，コマンドラインからの引数の個数 argcと，引数の配列argv（文字列配列）を参照できるようにしてお く．このサンプルでは，一つ目の引数 (argv[1]) でポート番号を取る．

以下の部分で接続を受けるサーバの情 報を設定し，bindシステムコールを用いてソケットsに関連づけてい る．

server.c:
   bzero(&sin, sizeof(sin));    （sinを0で初期化）
   sin.sin_family = AF_INET;    （AF_INETで固定）
   sin.sin_port = htons(port);    （ポート番号を設定）
   sin.sin_addr.s_addr = INADDR_ANY;

一般に，サーバは複数のIPアドレスを持つことができるが，s_addrを INADDR_ANYとすることにより，どのアドレスに対する接続も受け付けるよ うにしておく．

その後，listen システムコールによりクライアントからの接続待ち状態に なり，接続があれば，acceptシステムコールによってこれを受け付ける．

データの送受信は

• sendシステムコールを用いてデータを送信
• fdopen関数を用いてFILE構造体fpを得，ファイルを操 作するのと同様にfgets関数などによってデータを受信

している．