この章では,プログラムの実行速度を向上させるための最適化を行う.言語のプログラムに対する最適化については,講義テキストの5.5節ですでに学んでいるが,この実験では仮想機械コードに対して最適化を行うことにする.

仮想機械コードには無駄が多く,また,それを元に前章の方法によって生成されるアセンブリコードは汎用レジスタをまったく有効活用していないため,仮想機械コードに対して最適化を行うことにより,無駄なコードを取り除いたり,関数の局所変数を汎用レジスタに割り付けたりすることが,このフェーズの目的である.